今回は、不動産鑑定士試験の最重要科目である鑑定理論の勉強法・暗記法を紹介していきたいと思います。
この記事を見ている人は、不動産鑑定士試験については、よくご存知かもしれませんが、念のため、試験概要について見てみましょう。
①短答式試験(1次試験)
・鑑定理論
・行政法規
②論文式試験(2次試験)
・民法 (勉強方法はこちら)
・経済学
・会計学 (勉強方法はこちら)
・鑑定理論 ✕ 2
・鑑定理論(演習)
1次試験は、マークシート形式で、2次試験は論文を書く論文式試験となっており、難易度が全くことなります。
まず、鑑定理論における重要なポイントですが、
「2次試験を解ければ、1次試験は解けるが、1次試験を解けるからといって、2次試験を解けるとは限らない」
これは、当たり前のように聞こえて、実は非常に重要なんです。
2次試験を解くには、鑑定評価基準を暗記しておく必要がありますが、1次試験は慣れれば感覚で解ける部分があります。
しかし、1次試験にもひっかけ問題のようなものがあり、鑑定評価基準そのものについて問われるような問題もあります。
つまり、2次試験対策で鑑定評価基準を暗記していれば、1次試験はおのずと解けるようになるってことなんです。
このことを踏まえると、下記の結論となります。
鑑定理論の勉強方法
「1次試験はマークシート形式に慣れる程度で十分であり、2次試験に向けて暗記を進めるのが合格への近道である」
「2次試験の過去問は、問題をみて、回答骨子を作り、文章をイメージして暗唱する。(文章を全部書かないことがポイント)」
しかしながら、その鑑定評価基準を暗記するのが大変だと思います。
私も鑑定評価基準の暗記には非常に苦労しました。
それでは、具体的な鑑定評価基準の暗記について言及していきます。
鑑定評価基準の暗記法
私が実践した暗記法は下記の3つです。
①暗唱暗記法
②語呂合わせ暗記法
③イメージ暗記法
ほかに、教科書のページを写真として記憶できる人が中にはいますが、残念ながら私にはそのような特殊能力はありませんでした。
①暗唱暗記法
この暗記法は、一度見た文章を目をつぶって暗唱し、それを繰り返す方法です。
原始的な方法ですが、ガチンコで文章を暗記しようと思ったら、おそらくこれが最も効果があるでしょう。
私の場合、3日で鑑定評価基準を1周することを目標に暗記を進めていました。
最終的には、夜寝るときに、鑑定評価基準が聞こえてくるんです。
完全に洗脳されていました。笑
そのおかげで、基準は全部暗記することができました。
②語呂合わせ暗記法
この暗記法は、語呂合わせで暗記をする方法で、これもメジャーな暗記方法だと思います。
特に鑑定評価基準は、留意事項が列挙されていることが多いので、それを覚える際に、
各留意事項の最初の文字をつなげて、語呂を合わせて覚えていました。
これはいざというときに、記憶を呼び起こす手助けになります。
③イメージ暗記法
最後は、イメージ暗記法です。
これは、文章に記載されている内容を頭の中で映像としてイメージすることで、記憶するという方法です。
映像としてイメージすることで、理解が深まるとともに暗記が促進されるんです。
例えば、簡単なものでいうと、更地の暗記をするとします。
更地は、建物等の定着物がなくて、使用収益を制約する権利が付着していない土地をイメージするんです。
ほら、覚えられましたよね?
特に複雑なものに有効だと思います。
以上が鑑定理論の勉強法と鑑定評価基準の暗記法です。
不動産鑑定士試験は、思っている以上に難しい試験ですので、みなさんの一助になれば幸いです。
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