中小企業診断士の難易度とはどのくらいでしょうか?
私はこれまで、不動産鑑定士、中小企業診断士、宅地建物取引士の資格の勉強をしてきました。
この受験の経験を踏まえて、中小企業診断士の難易度について、検証していきます。
まず、中小企業診断士の試験概要について確認しましょう。
◇中小企業診断士の試験概要
中小企業診断士の試験は、1次試験、2次試験、口述試験からなります。
◎1次試験
①経済学
②財務・会計
③企業経営理論
④運営管理
⑤経営法務
⑥経営情報システム
⑦中小企業経営・中小企業政策
◎2次試験
事例Ⅰ(組織論)
事例Ⅱ(マーケティング)
事例Ⅲ(運営管理)
事例Ⅳ(財務・会計)
◎口述試験
↓詳細は下記HP参照
◇中小企業診断士の勉強時間とは?
ざっくりですが、私の集めた情報によると主な資格の勉強時間は以下のとおりです。
弁護士 5000時間
公認会計士 3500時間
不動産鑑定士 2500時間
司法書士 3000時間
税理士 2500時間
中小企業診断士 1800時間
土地家屋調査士 1500時間
社会保険労務士 1500時間
宅建 500時間
私はこのうち、不動産鑑定士、中小企業診断士、宅建の勉強をしてきましたが、概ねこんなもんかと思います。
実際のところ、全くの初心者とベースとなる知識があるかによって、難易度や勉強時間は異なります。
私の場合、宅建、不動産鑑定士、中小企業診断士の順番で勉強したため、宅建でのベースが不動産鑑定士の受験に役立ちましたし、不動産鑑定士であれば、中小企業診断士の1次試験の経済学の科目が免除されます。また、不動産鑑定士の試験では、会計学もあったため、中小企業診断士の財務・会計の科目の勉強時間も大幅短縮することができました。
このため、中小企業診断士の1次試験は、およそ3ヵ月程度で「一発合格」することができました。
どのように勉強したかについては、別の記事で紹介したいと思います。
なお、中小企業診断士のある程度の難易度は分かったけど、実際そこまでメリットがあるのか?と考える人も少ないかもしれません。
私の個人的な意見としては、中小企業診断士を勉強して損はありません。
仮に中小企業診断士の試験に合格できなかったとしても、1次試験の7科目、2次試験の4科目で培った、幅広い知識は通常の業務においても必ず役に立ちます。
例えば、経理の方であれば、財務会計での会計の知識を活かすことができますし、工場勤務の方であれば、運営管理の効率的なオペレーションの考え方が役に立ちます。
マーケティング業務に従事していれば、企業経営理論が役に立ちます。
このように非常に汎用性が高いのも人気の資格である理由の一つであるのかもしれません。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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