機能別組織、事業部制組織、マトリックス組織のメリット・デメリットは?具体例も分かりやすく解説(その2)

前回に引き続き、組織構造について解説していきたいと思います。

今回は、機能別組織、事業部制組織、マトリックス組織のメリット・デメリットを解説していきます。

◇機能別組織

メリット

①各機能が分業されているので、専門性に特化することができる。

②規模の経済性を発揮できる。

③集権的な組織であるため、組織のトップは組織全体の情報を踏まえて、全社的な意思決定をすることができる。

デメリット

①各機能が分業されており、専門性に特化しているため、マネジメント人材が育ちにくい。

②全社的な意思決定をする必要があるため、トップの情報処理量が多く、迅速に意思決定をすることができない。

③各部門に機能が分担されているため、利益責任が不明瞭になりやすい。

◇事業部制組織

メリット

①事業部制のため、各事業部に権限移譲をしており、トップは戦略的意思決定に集中することができる。

②事業部ごとに意思決定機能を持っていることから、迅速な意思決定が可能となる。

③将来の経営者を育てることが可能である。

デメリット

①事業部ごとに経営資源、職能を保有することになるため、各事業部間で重複し、無駄が生じている場合がある。

②事業部間での競争が激化することにより、セクショナリズムをもたらすことがある。

◇マトリックス組織

メリット

①人的資源を共有することができる。

②情報を共有することができる。

デメリット

①事業部間で横ぐしを刺すことになるため、ワンマンツーボスシステムとなり、コンフリクトが生じやすい。(要は、一人の部下に二人の上司が命令することになるため、各上司の指示が異なれば、部下はどっちの指示に従えば良いのか迷ってしまう。)

②横ぐしを刺すことにより命令が錯綜することになり、利益責任の所在が不明瞭になる。

ざっとこんなイメージです。

いかがでしょうか?なんとなく理解していただけたのではないでしょうか?

また、企業の成長と組織構造はどのような関係があるのでしょうか?

企業は、創業したときは数人でスタートして、徐々に大きくなっていきます。

これに伴い、企業は単一機能組織でスタートして、規模がある程度大きくなると機能別組織になります。

さらに企業規模が大きくなると、経営者は何もかも意思決定することは難しくなってしまうため、場合によっては、事業部制組織に移行して、権限移譲をすることで経営者は戦略的意思決定に集中させることができます。

このように、企業の成長に合わせて組織構造は変化させていく必要があるんです。

このような目線で世の中の企業を見てみると面白いのではないでしょうか。

この記事がみなさんのお役に立ったら幸いです。

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