今回のテーマは、所得税です。
所得税とは、所得に対して課される税金のことです。
給料をもらっている人で所得税を払っていない人はいないでしょう。
皆さんにとって、非常に密接に関連した税金であると言えます。
しかし、所得税の仕組みについて、知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、所得税について解説していきます。
■所得の種類
税法上の所得の種類は、下記のとおり10種類あります。知っているようで知らない人も多いかもしれません。
①利子所得、②配当所得、③不動産所得、④事業所得、⑤給与所得、⑥退職所得、⑦山林所得、⑧譲渡所得、⑨一時所得、⑩雑所得
■課税のしくみ
①総合課税
1月1日から12月31日までの1年間の所得の合計額に課税する方法のことです。この方法では、確定申告により納税を行います。
②申告分離課税
一定の所得を他の所得と合計せずに分離して税額を計算して、確定申告により納税を行います。山林所得、土地・建物などの譲渡所得、退職所得などが対象となります。
③源泉分離課税
他の所得と完全に分離して、支払いを受ける時に源泉徴収された税額だけで課税が完結し、確定申告を省略できる方法のことです。
■総合課税の税額の計算方法
総合課税の所得を合算する ⇒ ①総所得金額
①総所得金額 - 所得控除※1 = ②課税総所得金額
②課税総所得金額(千円未満切り捨て)× 税率※2 - 控除額※ = ③所得税額
③所得税額 - 税額控除 - 源泉徴収額 = 申告納税額
※1 所得控除
所得控除には、雑損所得、社会保険料控除、寄附金控除、障害者控除、配偶者控除、扶養控除などがあります。
※2 課税総所得金額に応じた税率と控除額一覧
課税総所得金額 | 税率 | 控除額 | |
超 | 以下 | ||
195万円 | 5% | ー | |
195万円 | 330万円 | 10% | 9.75万円 |
330万円 | 695万円 | 20% | 42.75万円 |
695万円 | 900万円 | 23% | 63.6万円 |
900万円 | 1800万円 | 33% | 153.6万円 |
1800万円 | 4000万円 | 40% | 279.6万円 |
4000万円 | 45% | 479.6万円 |
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