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本日は、不動産鑑定士と中小企業診断士のダブルライセンスを取得することのメリットについて書いていきたいと思います。
まず、不動産鑑定士と中小企業診断士とはどんな資格かを説明します。
不動産鑑定士は、不動産の価値を算出する資格です。
中小企業診断士は、経営のコンサルティングをする資格です。
この二つは一見まったく関連がないように思われるかもしれませんが、実は、そんなことないんです。
私の主観的な意見ですが、不動産鑑定士と中小企業診断士は非常に親和性の高い資格であると考えています。
なぜなら、街が活気づけば、不動産の価値が上がるという関連があるからです。
例えば、商店街をイメージしてください。
商店街がシャッター街であれば、当然のことながら、その周辺の土地の価格は下落していくことは、容易に想像がつくと思います。
そこで、その商店街に中小企業診断士が、コンサルティングを行い、商店街が活気づいたとする、土地の価値は上昇する可能性があります。
つまり、中小企業診断士の活動が不動産の価値にリンクし、その不動産を不動産鑑定士が評価するという一連の流れが想像されます。
このように中小企業診断士の活動と不動産鑑定士の土地価格の判断は間接的に関連しているというわけです。
不動産鑑定士は、店舗の賃料の評価をする場合に、テナントの賃料負担力というものから賃料を算出したりすることがあります。
鑑定評価基準を勉強したことがある人であれば、ご存じかもしれませんが、収益分析法の収益賃料に考え方が近いのが、この賃料負担力から算出した賃料です。
不動産鑑定士が賃料の計算をする場合、売上高に対して、業種業態ごとの賃料負担率というものを算出し、売上高に乗じて賃料を算出するのです。
式:賃料 = 売上高 × 賃料負担率
しかし、この賃料負担率というものは、そのテナントの経営状況を把握することなくしては、判断できないはずです。
この経営状況を把握するために、中小企業診断士の知識が活用できるというわけです。
このように、不動産鑑定士と中小企業診断士の親和性は高いことがお分かりいただけると思います。
不動産鑑定士は、世の中の経済活動の結果をみて不動産の評価を行いますので、過去の実績を判断の材料にしているというわけです。(当然、今後の経済情勢を予測はしますが…)
一方、中小企業診断士は、世の中の企業が将来の実績をつくるためのお手伝いをします。
どちらの資格も優劣があるというわけではないですが、密接に関連していることは確かです。
将来に向けて、中小企業診断士としてコンサルティングを行い、その実績を踏まえて、不動産鑑定士として、不動産の評価を行う。
このような、一連の流れを、見ることができるのは、ダブルライセンスがあるからこそだと私は感じます。
不動産鑑定士と中小企業診断士のダブルライセンスはオススメです。
なお、不動産鑑定士と中小企業診断士の受験勉強でお困りの方がいましたら、このブログにメッセージをいただければ、相談に乗ります。
メッセージを下さった方には必ず返信しますので、お気軽にご相談くださいませ。
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