企業ドメイン・事業ドメインとは?具体例を使って解説!

不動産鑑定士、中小企業診断士のズーヤンです。

今回は、企業ドメイン・事業ドメインについて解説していこうと思います。

この記事は次のような人向けに書いています。

企業ドメイン、事業ドメインとは何か分からない人

企業ドメイン、事業ドメインの具体例を知りたい人

この記事を読むことで、企業ドメインと事業ドメインとは何かを知ることができます。

まずは、結論からいいましょう。

企業ドメイン = 企業として展開していく事業領域

事業ドメイン = 事業単体の領域

それでは、詳細について解説していきます。

 

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ドメインとは?

ドメインと聞いたら、何やら難しいと感じるかもしれませんが、そんなことありません。

一言でいうと、「事業領域」のことを言います。

したがって、企業ドメインであれば、企業として展開していく事業領域をいい、事業ドメインは、事業単体の領域のことをいいます。

エーベルの3次元枠組み

さて、事業ドメインを検討するうえで重要なフレームワークとして、エーベルの3次元枠組みがあります。

専門用語のように感じるかもしれませんが、簡単にいうと

「だれに、なにを、どのように」

ということです。

だれに ⇒ 顧客

なにを ⇒ 機能

どのように ⇒ 技術

これをエーベルの3次元枠組みと言います。

実は、この考え方は非常に重要なんです。

ビジネスを検討する際に、「だれに、なにを、どのように」に当てはめて考えると大枠を作ることができます。

例えば、食べログを考えてみましょう。

これを当てはめてみると下記のようになります。

だれに ⇒ 飲食店選びに失敗したくない人に

なにを ⇒ オススメの飲食店の口コミを

どのように ⇒ HPというプラットフォームを通じて提供する

このように、「だれに、なにを、どのように」に当てはめることで、ビジネスを捉えることができます。

ここで注意してほしいのは、「だれに」が意外と抜けがちということです。

「だれに」といのは、ターゲットのことを指しますが、ターゲットが不明瞭では、コンテンツが良いものなのかどうか判断できません。

なぜなら、オシャレに興味がある女性をターゲットに、RPGのゲームアプリを提供しようとしても、恐らく成功しないでしょう。(もしくは、成功する確率は低いでしょう。)

したがって、ターゲット次第で、そのターゲットへのアプローチの仕方が変わってしまうということです。

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事業ドメインの具体例

事業ドメインについて具体例を使って、考えてみましょう。

例えば、三菱地所を取り上げてみましょう。

三菱地所は、不動産会社に勤務している人であれば、誰でも知っていると思います。

不動産デベロッパーの中でも、三井不動産と双璧をなす存在と言えるでしょう。

そんな三菱地所は、丸の内の大家さんと言われるように丸の内に多くの賃貸不動産を保有しています。

三菱地所のいくつかの事業のうちの賃貸事業は、この賃貸不動産をテナントに貸して賃料収入をえる事業です。

その賃貸不動産は、丸ノ内で働くオフィスワーカーのためのものです。

また、賃貸不動産には、快適な空間という価値を提供しています。

したがって、エーベルの3次元枠組みを用いて、事業ドメインを定義すると次のようになります。

三菱地所の事業ドメイン

だれに ⇒ オフィスワーカーに

なにを ⇒ 快適な労働空間を

どのように ⇒ オフィスビルを通じて提供する

まとめ

いかがでしょうか。

これまでの解説をまとめると次のとおりです。

企業ドメイン = 企業として展開していく事業領域

事業ドメイン = 事業単体の領域

だれに ⇒ 顧客

なにを ⇒ 機能

どのように ⇒ 技術

 

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