最近は、M&Aという言葉を耳にすることが多くなってきたのではないでしょうか。
大手上場企業のM&Aだったり、中小企業のM&Aだったり、ITベンチャーのバイアウトだったり、パターンは様々です。
特に、中小企業の後継者不足という社会問題に対して、M&Aによる事業承継という方法で解決策を見出す事例も多数あります。
そこで、今回はM&Aの報酬のうちリテイナーフィーについて解説していきたいと思います。
リテイナーフィーとは?
リテイナーフィーとは、継続的な業務に対して支払う定額の顧問料をいいます。
リテイナーフィーは、M&A仲介会社やM&Aアドバイザリー会社に対して支払い、会社の売却時や買収時の検討の際に必要となります。
リテイナーフィーの相場は?
依頼内容の難易度、コンサルタントやアドバイザリーのスキルによって月額数十万円以上の金額になります。
最低契約期間が設定されていることもあり、リテイナーフィーの総額は下記の式で算出されます。
月額報酬×契約期間=リテイナーフィー総額
M&Aの報酬体系
M&Aの報酬体系には様々なパターンがあります。そこで代表的な3パターンを紹介したいと思います。
- ①開始時に着手金を受領し、成約時に成功報酬を受領する
- ②成約時に成功報酬を受領する(完全成功報酬制)
- ③月々コンサルティング料(リテイナーフィー)を受領する
M&Aの案件タイプごとの報酬のイメージとしては、大企業やクロスボーダー案件を扱っているM&Aコンサルティング会社は①または③、中堅・中小企業も対象としている会社は①または②で受任している場合が多いように思われます。
リテイナーフィーを支払う際の注意点
リテイナーフィーをなるべく支払って欲しいので、M&Aの期間を長引かせる業者もいます。
また、リテイナーフィーを支払う場合、せっかくお金を支払うのだから、M&Aをしなければならないと考えてしまう経営者もいます。
M&Aは一つの手段に過ぎず、M&Aを実施することが最適解でないかもしれないということを常に頭に入れておくべきでしょう。
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