ベンチャー企業と聞けば、最新のビジネスをしていてかっこいいとか、起業家で活躍していそうなどのイメージがありますよね。
しかし、ベンチャー企業は、創業間もなく売上を確保できないとき、「資金調達」について悩むことが多いのではないでしょうか。
私の知人もベンチャー企業を経営していますが、売上がないので資金調達に非常に苦労しています。
そこで、今回はベンチャー企業の資金調達について解説していきたいと思います。
なぜベンチャー企業は資金調達が重要なのか
そもそもではありますが、ベンチャー企業はなぜ資金調達が重要なのでしょうか。
それは、先述したように売上を確保できない場合でも会社を存続させていく必要があるからです。
キャッシュフローは会社の血液ともいうべき重要なものであり、キャッシュフローが滞ってしまうと会社は倒産してしまいます。
特にベンチャー企業の場合、ビジネスを始めたばかりで売上を確保できてないことが多く、また新しいビジネスの場合、マーケットが形成されていないことも多々あります。
そんな中で、ベンチャー企業が金融機関に融資を申し込みに行っても、売上の目途が不透明ですし、そもそもマーケットが出来上がっていないので、ビジネスとして成立するかも分からないので、金融機関の審査をパスできません。
資金調達の方法5選
ベンチャーキャピタル
ベンチャー企業の資金調達で最初に思い浮かぶのはベンチャーキャピタルではないでしょうか。
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業に対して投資を行う会社です。
ベンチャーキャピタルは、出資先であるベンチャー企業がIPOしたときの株式売却や、事業を売却したときのキャピタルゲインを得ること目的としています。
したがって、ベンチャーキャピタルは成功すれば大きなキャピタルゲインを得られる分、失敗したときは出資したお金が戻ってこないという大きなリスクを抱えています。
②エンジェル投資家
次に、考えられる資金調達の方法は、エンジェル投資家からの出資です。
エンジェル投資家というのは、ベンチャー企業に出資をする形で応援してくれる個人投資家を指します。
エンジェル投資家の場合も、ベンチャーキャピタルと同様キャピタルゲインを狙って投資を行います。
③日本政策金融公庫の創業融資
3つ目の資金調達の方法は、日本政策金融公庫の創業融資です。
日本政策金融公庫の創業融資でメジャーなのは、新創業融資制度です。
新創業融資制度は、創業して2期以内の会社であれば、無担保無保証人で融資をしてくれるという制度です。
制度上の融資限度額は3000万円になってはいるものの、実務上は1000万円であることが多いです。
ただ、注意が必要なのは、創業後半年ほど経過してしまうと、売上実績を見て融資の判断がされてしまうことです。スタートアップ企業は売上が上がるのに数年かかることもあることから、創業融資を申し込むのは創業時がオススメです。
④クラウドファンディング
4つ目の資金調達の方法は、クラウドファンディングです。
最近ではメジャーになっていますが、インターネットで事業概要を公表し、その事業に共感を得た人から資金を集める方法をクラウドファンディングと言います。
クラウドファンディングは資金調達の方法としてだけでなく、マーケティングとしても利用されます。
つまり、クラウドファンディングで集まった資金が少ないということは、その事業自体にニーズがなく、そもそもビジネスとしてスタートしない方がよいと判断できる場合があるということです。
⑤友人、知人、親族からの借入れ
最後の資金調達の方法は、友人や知人、親族からの借入れです。
①~④の資金調達が無理で、自己資金もない場合、この方法をとることになるでしょう。
ただし、気を付けなければならないのは、金の切れ目が縁の切れ目というように、返済ができない場合、友人をなくす可能性があります。
借りるときには、注意が必要です。
コメントを残す