商工中金と日本政策金融公庫の違いとは?

商工中金とは

商工中金は、正式には「株式会社商工組合中央金庫」と言います。

商工中金は、昭和11年に中小企業金融の円滑化を目的として、国と中小企業組合の共同出資により設立されました。

2008年10月1日には株式会社化されており、政府の出資割合は約46.5%です。

なお、2015年商工中金法改正により、完全民営化の方針を維持しつつも、政府が必要な株式を保有することとされています。

商工中金は、中小企業組合や組合員の中小企業に対して総合金融サービスを提供したり、危機対応業務も実施しています。

 

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日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫は、政府が100%出資している金融機関であり、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行、沖縄振興開発金融公庫が統合して発足されました。

日本政策金融公庫の特徴は、起業する際の創業融資のメニューが充実していることです。

新創業融資制度、中小企業経営力強化資金など、新しく開業したい人の強い味方です。

 

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商工中金と日本政策金融公庫の違いとは

さて、商工中金と日本政策金融公庫の概要が分かったところで、具体的にどのような違いがあるのか気になると思いますので、具体的な違いを解説していきたいと思います。

①信用保証協会の保証が付くか否か

信用保証協会というのは、融資を受ける際に保証人となってくれる公的機関のことです。

信用保証協会は保証人になってくれますが、その見返りに信用保証料を支払う必要があります。

  • 商工中金:信用保証協会の保証が必要な場合がある
  • 日本政策金融公庫:信用保証協会の保証なしで融資可能

②預金・決済機能があるか否か

  • 商工中金:預金・決済機能あり
  • 日本政策金融公庫:預金・決済機能なし

日本政策金融公庫には預金機能がないので、口座を作ることができません。したがって、融資を受ける際には別の金融機関で口座を開設する必要があるので要注意です。

③融資対象企業

  • 商工中金:上場会社以外の会社
  • 日本政策金融公庫:中小企業

④資金調達機能

  • 商工中金:90%以上を自己調達
  • 日本政策金融公庫:政府に依存

 

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