機能別組織、事業部制組織、マトリックス組織のメリット・デメリットは?具体例も分かりやすく解説

今回は、組織構造について解説していきたいと思います。

皆さんの多くが会社に所属しているかと思いますが、会社によって、組織構造が異なる場合があります。

普段、組織構造を意識することはないかもしれませんが、組織構造の視点で会社をみると面白いかもしれません。

◇組織構造の種類は?

組織構造にどのようなものがあるかご存知でしょうか?

組織構造には、主に機能部組織、事業部制組織、マトリックス組織に大別されます。

〇機能部組織

機能別組織とは、それぞれの機能を単位として構成される組織のことをいいます。

組織における機能には、営業や製造、経理、人事などの機能がありますよね?

つまり、人事部、営業部、製造部、経理部などの機能ごとに構成されている組織のことをいいます。

あまり大きくない企業に多い組織構造です。

〇事業部制組織

事業部制組織とは、各事業部を単位として、トップマネジメントの下に編成した組織のことをいいます。

別の言い方をすると、「分権管理組織」ということができます。

例えば、某電器メーカーであれば、パソコン事業部、家電事業部など各製品ごとに事業部を編成している場合があります。

これは、典型的な事業部制組織といえます。

なぜ事業部制組織があるのかというと、組織規模の拡大に伴い、各事業部を編成し、権限移譲をすることで、経営者は本来考えるべき経営戦略などに注力することができるからです。

〇マトリックス組織

マトリックス組織とは、各事業部に横ぐしを刺したような組織のことを言います。

マトリックス組織の最大のねらいは、「範囲の経済性の追求」です。

例えば、某会社において、不動産事業部、流通事業部、ホテル事業部があったとしましょう。

(一応不動産事典どっとこむなので、不動産会社でイメージしました。)

そこで、ある複合商業施設の開発をするプロジェクトが立ち上げられたとします。

その場合、複合商業施設なので、不動産事業部のノウハウが使えるので、不動産事業部が参画することは間違いないでしょう。

さらに、スーパーやホテル、オフィスを誘致するとなると流通事業部とホテル事業部のノウハウが必要となります。

よって、不動産事業部、流通事業部、ホテル事業部の各事業部のノウハウを活用して、プロジェクトを進めていくこととなります。

これが横串を刺したような組織といえます。

なお、なぜマトリックス組織を採用するのかというと、範囲の経済性の観点から有利だからです。

人材などの経営資源が限られている場合、各事業部の人材を活用することによって、限られた経営資源を有効活用できるからなんです。

各組織構造のメリット、デメリットについては、次回説明していきます。

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