働きながら不動産鑑定士、中小企業診断士になった日本で唯一の男「ズーヤン」です。
この記事では、次の人向けに書いています。
「不動産鑑定士試験を受験したいけど独学で本当に合格できるの?」
「お金を節約したいから不動産鑑定士試験を独学で受験したい」
この記事を読むだけで、不動産鑑定士試験に独学で合格できるかが分かります。
結論から言いましょう。
不動産鑑定士試験の短答式試験に独学で合格するのは可能ですが、論文式試験に独学で合格するのは不可能です。
これは不動産鑑定士である私が言うから間違いありません。
私はこれまで、何人もの不動産鑑定士にお会いしてきましたが、独学で合格した人に出会ったことがありません。
不動産鑑定士試験に独学で合格することが不可能な3つの理由を解説していきたいと思います。
1.そもそも不動産鑑定士試験ってどんな試験なの?
2.短答式試験なら独学で合格可能
3.論文式試験は独学で合格”不可能”
3-1.勉強範囲が膨大で独学では非効率的すぎる
3-2.受験用の参考書とテキストがない
3-3.論文の構成が難しい
4.お金を取るか時間を取るか
5.まとめ
1.そもそも不動産鑑定士試験ってどんな試験なの?
この記事を読んでいるあなたは、不動産鑑定士試験についてあまりよく知らないと思いますので、不動産鑑定士試験の概要について説明します。
不動産鑑定士試験は大きく2つの試験に分かれています。
第一関門:短答式試験
第二関門:論文式試験
短答式試験は、マーク式試験のことで、①鑑定理論、②行政法規の2科目で構成されています。
論文式試験は、記述式の試験のことで、①鑑定理論×2、②鑑定理論(演習)、③民法、④会計学、⑤経済学の計6科目で構成されています。
短答式試験の合格率は30%程度、論文式試験の合格率は15%程度です。
短答式試験に合格すれば、合格した年を含めて3年間論文式試験を受験することができます。
もし、3年以内に論文式試験に合格することができなければ、もう一度短答式試験を受験し直さなければなりません。
2.短答式試験なら独学で合格可能
短答式試験であれば、独学で合格するのは”可能”です。
なぜなら、短答式試験は5択のマーク式試験なので、究極的には鉛筆を振れば満点を取ることができます。(天文学的確率ですが…)
不動産鑑定士試験の短答式試験は6~7割得点すれば合格することができます。
つまり、問題のうち50%は確実に得点することができ、残りの50%を2択まで絞り込むことができれば、必然的に短答式試験に合格することができます。
したがって、短答式試験に独学で合格することは可能です。
ちなみに私の場合、独学で4~5カ月間勉強することでギリギリ合格することができました。
3.論文式試験は独学で合格”不可能”
短答式試験には独学で合格可能と言いましたが、論文式試験は独学で合格することは不可能です。
私の場合、予備校のTACの通信講座を受講することで合格することができました。
しかも、平日は仕事をしながら5~6時間、休日は10時間以上勉強して合格することができました。
もし、予備校の力を借りていなかったら、合格できていなかったでしょう。
論文式試験に独学で合格するのが不可能な理由は3つあります。
●受験用の参考書とテキストがない
●論文の構成が難しい
3-1.勉強範囲が膨大で独学では非効率的すぎる
1つ目の理由は、勉強範囲が膨大であることです。
論文式試験は6科目もあるため、勉強範囲が膨大な量になります。
この勉強範囲を独学で理解し、暗記しようとするとかなり効率が悪いです。
多くの受験生は仕事を辞めて受験に専念していたので、働きながら受験する私は非常に不利でした。
ただでさえ時間が足りないのに、独学で勉強しようと思うと、いくら時間があっても足りません。
予備校の力を借りて、時間を節約するという考え方を持った方が良いでしょう。
3-2.受験用の参考書とテキストがない
2つ目の理由は、受験用の参考書やテキストがないことです。
不動産鑑定士試験の場合、過去問以外に受験用の参考書やテキストがほとんどありません。
自分で不動産鑑定士試験に必要な知識が載っている参考書をいくつも購入して、ピックアップしていると、いくら参考書を買っても足りません。
むしろ大量の参考書やテキストを購入するのに費用がかかってしまいます。
無駄な時間を使っている割に費用がそこまで安くなりません。
3-3.論文の構成が難しい
論文式試験のうち、特に鑑定理論と民法については、論文の構成が特に難しいです。
最初に過去問を見たときは、絶対に解けない…と絶望した覚えがあります。
論文をどのように構成すればよいかを学ぶためには予備校に行かないとかなり厳しいでしょう。
私の感覚では、よほどの天才でない限り、独学で論文構成力を身につけるのは無理です。
4.お金を取るか時間を取るか
最終的にはお金を取るか時間を取るかの問題になってきます。
私の意見としては、独学で不動産鑑定士試験に合格するのは不可能であるため、市販のテキスト代だけでなく、膨大な勉強時間を無駄にするくらいなら、数十万円の予備校代を支払ってでも時間を節約することをオススメしています。
予備校に通って短期で不動産鑑定士試験に合格することができれば、予備校代くらいすぐに回収できます。
独学で10年間受験生活をすることを想像したら、ゾッとしませんか?
あなたの人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、思い切って予備校の力を借りるようにしましょう。
5.まとめ
いかがでしょうか。
不動産鑑定士試験の独学の可能性についてお分かり頂けたかと思います。
結論としては、
時間を節約する方が、結果的に安上がりであることを理解して、予備校に通うことをオススメします。
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