不動産鑑定士、中小企業診断士のズーヤンです。
今回は中小企業診断士として、SWOT分析について解説していきたいと思います。
この記事は次のような人向けに書いています。
・SWOT分析はどのように活用すればよいのか分からない!具体例を知りたい!という人
この記事を読むことで、あなたはSWOT分析の内容と具体例、活用の仕方を知ることができます。
SWOT分析とは?
本日は、初歩的ですがSWOT分析について解説していきたいと思います。
皆さんはSWOT分析というワードくらいは聞いたことはあるかもしれませんが、実際どのように活用するかまではイメージがつかないかもしれません。
SWOT分析の「SWOT」は4つの要因のイニシャルをつなげたものなんです。
W:Weaknesses(弱み)
O:Opportunities(機会)
T:Threats(脅威)
具体的には、4つの要因について次のように活用します。
W:Weaknesses(弱み) ⇒ 弱みは克服する方向で戦略を立てる
O:Opportunities(機会) ⇒ 機会には対応する方向で戦略を立てる
T:Threats(脅威) ⇒ 脅威は回避する方向で戦略を立てる
SWOT分析の活用方法を解説しましたが、実はSWOT分析には発展した分析方法が存在します。
それは、クロスSWOT分析です。
クロスSWOT分析について知りたければ、次の記事を参考にしてみてください。
SWOT分析の具体例とは?
具体例でみてみましょう。
「高度な裁縫技術を有する中小繊維メーカーがあったとする。この企業の売上は近年横ばいで推移しているが、利益は低下傾向にある。生産体制において、情報共有がうまくなされておらず、長時間の残業が発生している状況である。また、この中小企業が存する地域においては、マラソンブームがきており、早朝や夕方には公園でランニングをしている人がみられる。」
このような状況下の中小企業がいたとします。
この場合のSWOT分析は次のとおりとなります。
W:Weaknesses(弱み) ⇒ 生産体制において情報共有がなされていないことで、人件費がかさみ、利益を圧迫している
O:Opportunities(機会) ⇒ 地域において、マラソンブームがきている
T:Threats(脅威) ⇒ 特になし
これらを踏まえて、当該中小企業が行うべき戦略は、
こんな感じでしょうか?
この戦略であれば、強みを活かして、弱みを克服し、機会に対応しているので、セオリー通りといえるでしょう。
ちなみに、強みに関してVRIO分析をすることにより、さらに強みの程度を分析をすることができます。
VRIO分析については、次の記事を参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか?
SWOT分析の活用のイメージをすることができたでしょうか?
これまでの解説をまとめると次のとおりです。
W:Weaknesses(弱み) ⇒ 弱みは克服する方向で戦略を立てる
O:Opportunities(機会) ⇒ 機会には対応する方向で戦略を立てる
T:Threats(脅威) ⇒ 脅威は回避する方向で戦略を立てる
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